■アフリカン・ドキュメンタリー2005開催迫る



NPOアフリカ映像フォーラム」が来る5月2日から4日まで中野ZEROにて
−アフリカン・ドキュメンタリー2005 「聴け!観よ!踊れ! アフリカ音楽シネマ万華鏡」−を開催します。
これは伝統音楽から現代のアフリカンポップスまで多種多様な音楽と、その音楽を育むアフリカの土壌に迫ったドキュメンタリー秀作6本を上映するものです。
音楽著作権問題から抑圧下のミュージシャンとタウンシップの音楽、解放運動と音楽のかかわり、アフリカとアジアの融合音楽や、ミュージシャンの波乱万丈の人生など、まさしく万華鏡さながらに、音楽をとおしてアフリカ社会のリアルな姿を浮き彫りにします。
なお、今回は併せて秀作短編13本も同時に上映します。
会期中には親指ピアノ「ムビラ」の生演奏も予定。
耳から、目から、体からアフリカを感じる3日間をつくります。


◎会場 なかのゼロ 視聴覚ホール
 東京都中野区中野2-9-7
 JR中野駅南口徒歩8分


◎会期 2005年5月2日(月)〜5月4日(水)
5月2日(月)  11:00〜21:30
5月3日(火)  11:00〜17:00
5月4日(水)  11:00〜17:00
 詳しい上映スケジュールはホームページをご覧ください。
 またホームページから登録できるメールマガジンでも詳細をお知らせします。
 http://www.afviforum.org


◎入場料
 当日料金(前売りおよび学割料金)
 1回券(1上映回有効) 1000円(800円)
  65歳以上・中高生 500円(400円)
 2回券 1600円(1400円)
 全回券 3000円(2800円)
※ 小学生以下および障害をお持ちの方は無料             
※ チケットぴあにて発売中


主催 NPO法人アフリカ映像フォーラム
webmaster@afviforum.org
http://www.afviforum.org
協力 ガレリア・デ・アルテフリーダ 道祖神 
   多摩美術大学美術館 十二の眼 Padox


●作品紹介(中編・長編のみ紹介)


◎『ライオンの歌はどこへ行ったのか』
(2002 南アフリカ 52分 フランソワ・ベスター監督)
南アフリカズールー人作曲家ソロモン・リンダがつくった「ムビューブ(ライオン)」は米国でコピーされ、ピート・シーガー、トーケンズらの歌う「ライオンは寝ている」として大ヒットしたが、アフリカの原著作者は困窮のうちに亡くなった。
いかにアフリカの音楽が収奪され、国際市場に流通していったかを追ったドキュメンタリー。


◎『金鉱、涙、そして音楽』
(2003 南アフリカ 55分 アブドルカディール・サイド監督)
エゴリと呼ばれた町は金鉱の発見から、鉱山都市ヨハネスブルグへ変貌するとともに、南部アフリカ全域から低賃金の移民労働者が集められ、現在の黒人都市居住区ソウェトを生み出すことになるが、彼ら労働者たちは各地の音楽文化を混ぜ合わせ、西洋音楽の影響も受けて、独特の音楽文化をつくりだしてきた。
マラビ、クウェラ、ムバクワンガのリズムができあがる過程を追い、音楽と社会のかかわりを描いたユニークなドキュメント。


◎『ターアラブの島 ザンジバル
(2003 タンザニア 55分 アブドルカディール・サイド監督)
複数の文化の交わる地に生まれたターアラブは、アフリカの太鼓、アラブの弦楽器、トルコの葦笛、西欧のバイオリン、そしてエレキ・ギターやキーボードまで加わり、まるで‘楽器の万博’だ。
アフリカ本土の踊るための音楽とは一線を画す、演歌のように深い歌詞をじっくり歌い上げる、大人のための聴く音楽ターアラブの魅力とその歴史的背景に迫る。


◎『あなたのために私は歌う』
(2001 マリ 76分 ジャック・サラシン監督)
マリ独立直後の人気歌手カルカー。その人気ゆえにラジオ放送が増えて、皮肉にも生演奏は激減。家族の為、やむなく市場の物売りとなった彼は、最愛の妻にも先立たれ、生きる希望を見失う。
音楽シーンからも忘れ去られた伝説のミュージシャンを追う……。


◎『どれだけ自由を欲したか!』
(1991 南アフリカ 80分 ジミー・マシューズ監督)
南アフリカの現代史を、音楽を通して描く。
解放への希望に満ちた戦後の時代から、圧制のアパルトヘイトの時代を生き抜いたミュージシャンたち。
アフリカン・ジャズ・パイオニアやソウル・ブラザーズ・ペトら有名楽団、ミュージシャンらが出演している。


◎『ムビラ・ミュージック 民衆の魂』
(1990 ジンバブエ  52分 サイモン・ブライト監督)
ジンバブエにおける大衆音楽の社会的役割を描く。
人気歌手トーマス・マプフーモ、コムラッド・チンクス、オリバー・ムツクジ、ポール・マタヴィレらが解放闘争で音楽が果たした役割を語る。
その底にはムビラの音色というジンバブエの人々のスピリットが流れている。
ライブと語りで紡ぐジンバブエ現代音楽史


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