華城事件は終わっていない

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熱帯雨林から「華城事件は終わっていない」(ハスンギュン 著・宮本尚寛 訳)到着。映画「殺人の追憶」の元になった事件の担当刑事さんが書いた本。
もっと淡々としたものを想像していたのが、違いました。とても熱い文章です。犯人への怒りや、被害者に対する憐憫の情が伝わってきます。
遺体写真が載っているので、そういうのが苦手な方はお読みにならない方が良いかと思います。
章前の引用(詩等)がやや邪魔くさく感じる(鼻白むというか…)のは個人的な好みなので、どうしようもないですね。
あと年齢は翻訳するときに日本式の数え方に直した方がわかりやすいのでは?と思いました。やっぱ“中一・14歳”と書かれると一般の日本人には“韓国の中学校は14歳で入学なのか?”“韓国って中学校にも落第があるのか?”“この子、体が弱くて入学を一年遅らせたのかしら?”等々、変な誤解を与えそうなのですもの。(※:韓国は数え年なので、実際の年齢よりも1個上になるんですよ)
これからひまをみて読むつもりだけど、まずはミヨン嬢事件、犯人への手紙、ミヨン嬢への手紙を読んでしまいました。
改めて事件の被害者たちのご冥福をお祈りいたします。