殺人の追憶・ノヴェライズ

22:16
読了。あ、感想を書くと映画・小説両方のネタバレになる…。反転させるのも面倒だしなあ。小説も面白かったけど、映画の終わり方の方が好き−−−とだけ書いておこう。
ちょっと気になったのは、犯人視点の部分というか、犯人の物の考え方?が、すごく日本人っぽいところ。作者が日本人(もしくは日本在住の方?)だからなのか、読み手のことを考えてなのかはわからないけど、ちょっと違和感。
それでいったら、登場人物全てが日本っぽくなってしまってるのかもしれないけど…犯人部分が一番気になったので。
もっとものすごいモンスターっぽい犯人(感情なんかまったくないような)の方が、わたしは好きです…というだけのことなのですが。ほら、なんていうの?犯人にも同情すべき点が…とかいうのが、ダメなんですよ。
あー、もう一個…。”女子中学生にバンドエイド”のエピソードはあんなに無邪気に描かれちゃうと、最後にコートをかけてやる意味が変わっちゃうよー!(※)彼女は相手を異性として意識しているから、腰のあたりのすり傷の手当てをしてもらう時に、すごく恥ずかしがったんですよ…(←映画版)まるっきりのお子さまで、ペロ〜ンと見せるような子(小説版)じゃないんだってば…。だから刑事さんも“この子は恥ずかしがりやだから”と思って、コートをかけたのに〜〜〜〜。たんに可哀想に思っただけじゃないんだよー。描いてる行為は同じなんだけど、刑事の心情の描き方が微妙に違う!と感じられました。
けどまあ、わたしの解釈が間違ってるのかも…。うにゅー。


※:3/30 3:13
間違いといえば…映画ではコートなんかかけてませんでした。DVD見直そうと思いつつ、見直さないでいたら、とあるニュース番組でまさにその場面が!映画では丸出しになってる肌を隠すために下着を直してあげてるんですよ。
記憶って簡単に上書きされるんだなあ…とほほほほ。